力む
私自身5年前からヨガをしている。
今まで運動らしい運動はしてこなかったのだが、教えてくれる先生が素敵で会いたいがために週一回を3年ほど続けられた。
私自身の何も先行きが見えない人生の一点の光になってくれたのは、ヨガの先生への憧れだった。
今まで身近で年上の憧れの女性という存在がいなかった私にとって、先生は新しい希望の星になった。
先生は美しく話が面白く、野生のヒョウのような力強さが滲み出ている人だ。
美しいのはそれだけ自分に向き合い手を尽くしているからで、話が面白いことも、自分の周りのものをしっかり噛み砕き取り入れ取捨選択しているからか…
自身の心も体へもきちんと向き合い丁寧に扱っているような雰囲気で。
だからこそ自分というよく見えないものを操ることができるから力強さが溢れているのか。
どれもボーッと生きてきた自分にはないもので、羨ましく、そうはなれないと憧れた。
憧れは憧れで終わるのか?
憧れは何に昇華できるのだろう。
憧れという感情は自分の何になるのだろう。
わからないまま憧れの気持ちだけが大きくなっていった。
それに伴い、ヨガへの探究心も大きくなった。
ただのダイエットやストレッチから自分自身の体の様子を見るものになっていった。